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恭三郎の部屋

ROOM OF KYOZABURO

柘製作所代表取締役・柘恭三郎のブログ。

●源内ライターから弁吉ライターへ

2004年までは、19世紀に作られていた根付けの火付けライターを「源内ライター」と呼んでいた。しかし、塩とたばこの博物館の半田さんの研究で、金沢の大野弁吉が作ったのが判明した。

大野弁吉(1801〜1870)は、京都生まれ。若い時長崎で医学、天文学、化学、算術、はたまた、武術、砲術まで学んでいた。30歳で結婚後。その後は奥さんの実家金沢大野で居住。彼の仕事から、「からくり師」、「科学者」等と呼べれている。

あっしに言わせれば、「世界最初に携帯用ライター」を発明したのである。喫煙具業界に身を置くものにとっては天地創造の神に等しいくらい大人物だ。もっと日本の工芸史の中でも評価して欲しい。

弁吉が発火器、これからはライターを言わしてもらうが、発明する前は、火打ち石と火打ち金を袋に入れて持ち歩いていた。それは重いし使い勝手も悪い。 それを弁吉は、銃の発火装置を利用して小さなクルミ大の大きさにした。西洋では「ウオルナット・ライター」とも呼んでいる。そのライターは根付けとして作られた。

*参考:からくり記念館
http://www.ohno-karakuri.jp/profile/index.html

kkk